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さて、長い付き合いのドイツ青年の帰国後です。二人だけになった我が家ですが、この二人、あまりにも生活スタンスも過去の経歴も年齢も違います。彼らがドイツ青年を挟んで賑やかだった後、どんなことになるかと思いきや、それはそれで実に楽しい日々を私も味わうことができました。

ふたりは同じ日本語学校の生徒ですから、朝は一緒に出かけます。その時も大きな体のスコットランド人と小柄な香港人さん、並んで歩く姿は見送る私には面白くもあり、ありがたくもあり。実にふたりはお互いを乱すことなく協力的。

ですが、食事のときはお互いの希望が異なることもあり、私は3日に1回はスープにしたり、洋食にしたりと、特に食が進まぬスコットランドの学生をいたわることもありました。そして、ある日、「あrふぇ?ゆで卵まで自分に差別をしてるような・・」なんて、うまく剥けないゆで卵に苦心惨憺のスコットラン人さん。

つまりはですね、私が一番きれいに剥けて次が香港の彼、そして、この青年はなんと、ついにゆで卵を床に転がしてしまいました。もう一つどうぞの声に、喜んだ彼ですが、彼の一番のいいところはいつも明るいことでした。笑わせてもらった彼はもういない。食事時間には、身振り手振りのおしゃべりに花が満開だったのです。