別れの時の言葉・・・

70日間、すっかりここでの暮らしに慣れたふたりが同じ日にこの家を去ることになりました。ひとりはそのまま帰国し、ひとりは都会のホテルで、少しのんびり日本をtがのしもうという予定だそうな。

朝早く、一人を駅まで見送りました。多すぎる荷物を小さな体で一人で歩いて持っていくと。一方の彼はしっかり宅急便にしてあるので、その必要もないわけですが、この香港の青年、次回は宅急便を使うことにするとつぶやく。

駅でリムジンバスを待ちながら、どことなく緊張しているこの23歳の青年はいつもの流暢な日本語とは大違いに、そっとつぶやくように言いました。「香港に・・・いつでもいいから・・・来れるときには・・・来てください」と。

真面目に、真面目に、ほんとに真面目に、24時間×70日間、彼は日本暮らしを満喫しました。その甲斐あって、次には日本で仕事ができるようにと日本語で保険関連の試験を受けに来ますからと。なんとも嬉しい話です。こんな青年との出会いもまた、私の大きな楽しみなのですよね。涙を流さんばかりに彼はバスの中から手を振りました。

f:id:makimaki2588:20140903175901j:plain